がんは日本人の死因の1位でその割合は年々増加しています。老衰や不慮の事故で亡くなる方よりがんでなくなる方の方が多いのです。
そんな恐ろしいがんですが私も去年大腸がんステージⅡと診断されました。
幸い発見が早かったので術後の抗がん剤治療もつい先日終了しました。
ようやく抗がん剤治療が一段落しました!8クールも続けると副作用もけっこう出てくるけどなんとか乗り切れました😭あとは再発しないことを願うのみ!
— ゆう@大腸がん治療中 (@yukky_36) April 4, 2020
あとはこのまま再発がないことを願うばかり。
自分には全く無関係だと思っていたがんですが実は日本人の2人に1人は生涯でがんになると言われています。50%の確率って相当ですよね・・・。
日本人の2人に1人はがんにかかります。
2人に1人ががんになる。
そう言われると他人事ではないですよね・・・。親族も考えたらほぼ確実に周りの誰かは将来的にがんになってしまうような確率です。
がんについての基礎知識、また症状を知っておくことは当たり前の時代になってきました。がんは死因1位というだけあって恐ろしい病気ですが普段の生活を気を付けるだけでリスクを軽減できますし、初期症状を知っているだけで進行する前に発見できます。
がんとは?
人間の身体は全て細胞で構成されています。この細胞は普通に生活をしているだけで活性酸素などで日々ダメージを受けています。傷ついた細胞は回復をして元通りになりますがダメージが大きすぎたりごくまれに失敗してしまうことでがん細胞に変化してしまうことがあります。この細胞はゆっくりと時間をかけて増殖し、やがて小さな腫瘍になって現れてきます。
時間がたつほど増殖のスピードは早くなり、また正常な細胞から栄養を奪って成長していくために身体は徐々に弱っていき、体重も減ってきます。
大きくなったがんはリンパ節から他の臓器へ転移をします。こうなると次々と転移するようになってしまい、転移先の器官も機能が衰えてきます。そしてやがて身体中の機能が衰えてしまい死に至ります。
しかしがんは早く発見できれば発見できるほど完治率は上がります。できる限り早期発見をすることが大切になってきます。
がんの初期症状
ほとんどのがんは初期段階では症状がありません。それゆえに気付いた時には進行してしまっていることが多いです。
私はたまたま腫瘍によって腸重積という腸が引っ張られてしまう病気になっていたので気付けましたが大腸がんの場合だと血が出たり便が細くなったり痔と症状が似ているため、もともと痔の方はなおさら気付きづらいかもしれません。
発生部位によって初期症状は異なりますがいくつかの代表的ながんの初期症状をみていきましょう。
大腸がん
- 血便
- 便秘と下痢
- 便が細くなる
- 便が残る感じ
- お腹が張る
- 腹痛
- 貧血
- 腸閉塞
などが挙げられます。下にいくほど進行して現れてくる症状です。初期症状は痔や普通に生活していても時々起こり得るので気付かないケースもあります。初期の段階では人間ドッグで気付くことがほとんどです。
乳がん
- しこりがある。
- 乳房の痛み
- 乳頭からの分泌物
- 乳頭や乳輪部のただれや陥没
- わきの下が腫れる
などです。日本人女性がかかるがんのトップである乳がん。罹患率は年々増加しています。日本人女性の約14人に1人が生涯で乳がんになると言われており年間6万人以上が乳がんと診断されています。
肺がん
- 咳
- 息切れ
- 息苦しさ
- 体重減少
- 痰が出る
- 胸の痛み
などが挙げられます。肺がんは症状が出にくく初期症状も風邪と似ているため見逃しやすいです。風邪が少し長引いている時などは注意が必要です。
胃がん
- 食欲減少
- 胸焼け
- 食欲減少
- みぞおち付近の痛み
- 嘔吐・倦怠感
- 黒色便
などが挙げられます。胃がんも初期の段階では症状がほぼなく気付いた時には進行してしまっていることが多いがんです。
食道がん
- 飲食時の胸の違和感
- 飲食物がつかえる感じ
- 胸や背中の痛み
などが挙げれますがこれらは進行してしまった際の症状です。初期症状はほぼありません。人間ドッグや別の病気の検査で発見されることが多いです。
他にも肝臓がんや膵臓がんなどいろいろな種類のがんがありますがどれも初期の段階では症状はほとんどなく、症状がではじめた頃には進行してしまっている可能性が高いです。
がんは40歳を過ぎると徐々に罹患率が上昇してきますので40歳を過ぎたら定期的に検査をすることが大切です。
またがんは生活習慣と深く関わってきますので普段の生活を見直すことでがんの罹患率を下げることができます。
がんのリスクを減少させる生活習慣
生活習慣を改善することでがんのリスクを減少させることができます。
がんになりやすい生活習慣
喫煙
たばこは百害あって一利なしと言われるだけあり、がん以外にも心筋梗塞や脳梗塞などの病気リスクも増加させます。たばこの煙には200種類以上に有害物質が含まれておりその内の約60種類に発がん性があると言われています。全身の臓器に影響を与えますがたばこと関連性が高いとされるがんは、肺がん、喉頭がん、咽頭がん、口腔がんなどのたばこの煙が直接触れる部位のがんです。さらに胃がん、食道がん、肝臓がんなども有害物質が血液にのって運ばれるためリスクは高まってしまいます。
また「受動喫煙」も近年大きな問題になっています。2020年4月からは健康増進法の一部を改正する法律により飲食店やパチンコ店など今までタバコが吸えていた場所でも所定の喫煙エリアをのぞき禁煙となりました。副流煙は喫煙者本人が吸う主流煙よりも多くの有害物質を含んでおり周りの人や家族を巻き込んでしまいます。
このようにタバコを吸っていると自分やその周りもがんリスクを高めることとなりますので今すぐにでも禁煙しましょう!
飲酒
お酒は適量であれば問題はないです。適量のお酒は善玉コレステロールを増やしたり動脈硬化の予防に役立つともいわれています。しかし飲み過ぎてしまうとアルコール性肝炎が起こり、肝がんへと進行することがあります。また大腸がんのリスクをほぼ確実に高めるとされています。がん以外にも心筋梗塞や脳梗塞などの原因にもなりえます。適量とされる量については約20~25gとされています。目安としてはビールだと500ml。日本酒であれば1合、焼酎であれば0.5合です。少し物足りなく感じる方もいると思いますがなるべく適量におさえることで病気のリスクを減らすことができるので適量の飲酒を心がけてください。
食生活
ポイントは3つあります。
①塩分を控える
食塩摂取量が多いと胃がんのリスクが高くなることがわかっています。また高血圧や循環器疾患のリスクを下げることにもつながります。1日あたり男性は8.0g、女性は7.0g未満にすることが推奨されています。日本人の平均の塩分摂取量は男性11g、女性9.3gなので普通の塩分摂取量だと思っていても摂り過ぎている可能性が高いです。梅干しや漬物、加工食品などは塩分を多く含んでいるので食べ過ぎに注意してください。
②野菜と果物を摂取する
野菜と果物を摂取が少ないとがんのリスクが高いことがわかっています。しかし野菜や果物を多くとればリスクが低下するということに関しては十分なデータがありません。しかし野菜や果物を摂取することで脳卒中や心筋梗塞をはじめとする生活習慣病の予防にもつながりますので、毎日意識して摂取するようにしましょう。
③熱すぎる飲み物や食べ物は少し冷ます
飲み物や食べ物を熱いままとると食道がんのリスクをほぼ確実にあげることとなります。アツアツを食べたい気持ちもわかりますが少しだけでも冷ましてから食べるようにしてください。
運動をする
日常的に身体を動かしている人ほどがんのリスクが低くなるという報告があります。特に大人になると普段ほとんど身体を動かすことがないという方も多いと思います。心疾患など別の病気リスクも減少するので普段の生活でできる限り身体を動かしていく必要があります。厚生労働省によると18歳以上64歳までの人は“歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行うこと”また“息がはずみ、汗をかく程度の運動を毎週60分程度行うこと”が推奨されています。65歳以上の高齢者については“強度を問わず、身体活動を毎日40分行うこと”を推奨しています。
例えば一駅分歩いて通勤してみたり、会社ではエレベーターは使わず階段を利用するなど工夫することで身体を動かす時間を作ることができると思いますのでぜひ試行錯誤してみてください。また太り過ぎもがんのリスクが上がりますのでそういった意味でも適度な運動は大切です。
まとめ
がんは日本人の2人に1人がかかる非常に身近な病気です。
そして死亡原因の1位という非常に恐ろしい病気です。がんのリスクを下げるため普段の生活で①禁煙②適度な飲酒③食生活の見直し④適度な運動を心掛けてください。
それでもがんになる可能性というのはもちろんあります。しかしがんは早期であれば身体への負担も少なく治る病気ですので何か普段と違う違和感があったらすぐ調べて病院にいくこと。また40歳を過ぎたら定期的に検診にいくことを心掛けてください。
今回は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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